カミサマ

美の象徴としての女神ヴィーナス。これは人間が勝手に『美しさの神』を擬人化しただけなので、人によっては何にでも当てはまるし形として存在しないのかもしれない。
ヴィーナスの息子キューピッドもまた同じ。


こないだ行った美術館で観たヴィーナスの絵。ヴィーナスの前に男達が列をなし、美しさに惑わされてキューピッドの矢に射たれた男は破滅を迎えるという。

逆にキューピッドの矢を免れた者はイバラの道を行くが最期に大きな名誉に恵まれるのだと。


神とは一体何なのだろ。母と息子が手を組んで破滅に導く。私の想像してた神様とは違いすぎて、なんか。

 

『キューピッドとプシケー』という絵本を読んだ。ここでもヴィーナスは意地悪な役で、自分より美しいプシケーに嫉妬する。息子のキューピッドに、プシケーが豚にでも恋に落ちるように矢を射たせる命令を出すが、誤ってその矢でキューピッドは自身の手を傷つけてしまう。息子とプシケーの結婚を許せず、怒ったヴィーナスがプシケーに無理難題を言いつける。という悪い姑なのだ。


これはただの絵本なのだが、やはり『神って一体···』と思ってしまう。


そこで神とは何なのか、Google先生に聞いてみた!
神とは
・宗教の教祖
天皇
・人知を超えた力をもつ者
・またはそれを擬人化したもの
など、様々だった。


なるほど。3と4の場合なら合致がいく。美しさの象徴がヴィーナスであり神であり、ヴィーナスはそれだけの神なのだ。別に人間を破滅させようが意地悪しようが『美しさの神』なのだ。キューピッドもまた然り。

私の想像してた神は、全能で正しい存在であり、悪いことをしたら罰するのだと思っていた。が、ヴィーナスのような神も神なのだ。


まぁこれはギリシャ神話の神だから、結局人間が作り出したもので、『人知を超えた』存在ならば頭では考えられもしないのではないか。


もっと簡単に言えばワタシでも神になれる。自分で自分を信仰し、自称神と言ってしまえばワタシも神だ!お手軽である。


しかしお手軽な神はお手軽に神から人間に降ろされる。
やはり何かに長けてないと。もしくは人知を超えた能力がないと長続きしないのでは。


世の中『神』だらけなのだが、本物の神かどうかは『わからない』ということで、結局また『神って···』のスパイラルに陥って今日も眠れない。

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