チョコレートが食べたくなるこの季節に
ワタシの乙一好きを知ってる方から本を頂きました。乙一(おついち)の児童書『銃とチョコレート』です。
学生時代、『天帝妖狐』を読んですっかりハマってしまい、以来何冊か読みあさっているのですが。
奇妙でグロくて優しくておぞましい。読んでる最中は『はやぐ!はやぐー!』と思うシーンがたくさんあり、そのせいか読み終えるとハッピーエンドでもないのにホッとして少し感動してしまいます。
最悪よりはマシな最後を用意してくれて、もちろん主人公にとっての幸福な事が多いので泣いてしまうのですが。
この本も例にもれずです。むしろハッピーエンドでこちらが驚いたくらいです。
いつものぐちゃぐちゃで痛々しい内容はほとんどなく、内に秘めた欲望とか狡猾さなどもやんわりで、こんな物語もかけるのか!と思いましたが『児童書だから』という文句が付いて回ります。
大人向けに掘り下げた内容で新しく出版してくれんかね。
パッと見、見てくれはかっこいいです。
ジャケ買いする人も多いかと。しかし中身の挿し絵が怖すぎてワタシでもトラウマになりそうなので注意。
甘ーいチョコレート満載で少年の勇気と行動力。スリルと冒険と裏切りと宝の地図。面白かった!
しかし。児童書とはひらがなばっかで読みずらいものですね。